配線ダクトを検討しているときにUL規格と言う表示を見ることがあります。意味がわからにままでも使うことができますが、有無によって値段が違うので困ってしまいます。この規格は火事の予防に関係のある表示なので、どういうものなのか知っていた方が正しい選択ができます。ただし対象となるのは樹脂製のものだけで、金属製のものは対象外です。
配線ダクトの中に収納するケーブルは絶縁用の樹脂の被覆がついている電線です。古くなるとショートによって発火のリスクが高まります。このときに炎が燃え移ってもすぐに消える割合を示しているのがUL規格の目的です。この規格はアメリカの保険関連の団体が決定しているもので、その後の保証に影響するものです。
安全性の指標にもなるので、製品の区別のために利用されることが多く見られます。いろいろな安全性について規定されていますが、配線ダクトの場合は、難燃性のUL規格になります。樹脂製品は油脂を固めたものなので、火がつきます。すぐに消えれば火事のリスクは少なくなるので、どのぐらいで炎が消えるかということが重要になります。
わざと火をつけてて、消化までの時間を測定し、分類したのがグレードとして表示されます。グレードが高くなれば炎が着いている時間が短くなり、安全性が高い製品ということになります。だからその分価格が高くなっています。金属製はそもそも着火のリスクがないので、この規格は適用されません。